Remomiru活用事例
Remomiru活用事例 CASE.01
積み上げて来たものが、コロナで崩れ落ちる感覚
オンライン診療を導入したいと思ったのはいつ頃からですか?
新型コロナウイルスの感染が本格化してからです。それまでは、「オンライン診療があればいいな」くらいに思っていましたが、そんなに必要性は感じていませんでした。ところが、緊急事態宣言が出てから1、2週間した頃から、来院する患者様がガクッと減ったのです。外出自粛もあるでしょうが、感染を怖がって来られないのです。ちょうど花粉症で来院者が増えるタイミングだったのが、例年に比べて7割も減りました。今頃は患者様が少ない時期ですが、まだ例年より3〜4割は少ないです。また、学会のガイドラインで、感染防止のためにネブライザー(鼻や喉の薬の吸引器)を控えるよう推奨されています。そうすると患者様の単価も下がって、収入もかなり減っている状況です。開業して18年経つのですが、今まで積み上げたものがガラガラと音を立てて崩れ落ちるような感覚がしました。
その他、導入前の課題点などがあれば教えてください。
私どもは、ネット予約と電子カルテを利用しているので、患者様をお待たせすることもありませんでした。ですから課題と言えば、医師が私一人なので、診察できる数に限界があるということでしょうか。無理して診療すると医療の質が下がってくるので、一人でこなせる患者数しか受け付けられません。
画像を共有して話せるので、納得して来院してもらえる
他のオンライン診療システムと比較検討されましたか?
耳鼻咽喉科は、耳や鼻を直接診なければ判断できないことが多いのですが、従来のオンライン診療だと、症状などの話を聞いて「とりあえずお薬出しますので飲んでみて、変わらないようなら一度来院してください」と言うことくらいしかできないので、他社は検討しませんでした。話だけでもある程度の情報は分かりますが、患者様が「鼻水が止まらない」と言うと、鼻を覗いて初めて原因が分かって病態を判断します。Remomiruは外部カメラでそれができるので、導入したいと思いました。
外部カメラは診療に役立ちますか?
かなり細部まで鮮明に見えるので、看護師も驚いていました。例えば耳が痛いという患者様に、外部カメラを耳に入れて映してもらうと、鼓膜まではっきり見えます。対面での診療の場合は、通常耳を覗いた後に、私が耳の周りを触って痛みがあるかどうかの確認をします。オンラインではそれができないので、患者様自身に触ってもらい、それでも分からない場合は来院も必要かと思います。そのように限界はあると思いますが、会話だけよりはるかに多くの判断ができます。患者様に納得して来ていただくためにも、患部をお互いに画面で見ながら話ができるのが良いと思います。
オンライン診療で可能になること、できないこと
他にRemomiruオンライン診療で可能になったことは何ですか?
慢性疾患などで薬のためだけに通院していた方は、Remomiruで負担が減少します。耳や鼻をオンラインの画面で見せてもらって、症状を確認して薬を処方することができます。
直接来てもらう必要がないので、すごく便利だと思います。めまいや耳鳴りの症状が長く続く方なども、利用して欲しいです。また、帰省した時に、実家からオンラインで診てもらいたいという親子もいます。場所を選ばないから便利ですよね。
逆にオンラインではできないことは何ですか?
聴力などの検査ができません。今はアプリもあるのですが、まだ細かい検査はできないようですし、にぎやかな場所だと正確な検査ができません。患者様の環境に依存します。他にもファイバースコープを鼻から入れて喉を診るなども、オンラインではできません。糸みたいな細さのファイバースコープもあるので、今後は自分で入れられるよう改良されるかも知れませんね。将来的にはそういうものを使って、来院できない方の検査もできるようになると良いと思います。
クリニック独自の診療システムを構築できる
Remomiruオンライン診療システムの良い点を教えてください。
外部カメラで患部が見られる、ポータル型のサイトと違ってクリニック独自の診療システムを構築できる、手厚いフォローアップの3点です。先ほども言いましたが、外部カメラに接続して喉や鼻、耳の中が鮮明に見られるのは、Remomiruの最大の武器ですね。
ポータル型のサイトは、私は使ったことがないのですが、知り合いの医師は「難しくて患者様は使えない」と言っていました。保険証をアップデートしたり病院や医師を検索したり、診療予約に至るまでの行程が長すぎて、途中で嫌になってしまうそうです。Remomiruは当院専用ですし、ユーザーインターフェイスが優しいので、パパッと予約できると思います。それに、いつもの医師が診察する安心感もあると思います。
そして、マニュアルがきっちり整備されているし、分からなければ教えてもらえるフォローアップの体制があるので、パソコンが得意でない方も安心です。
今後、Remomiruで、患者数や収益が増えると思いますか?
私はコロナ前のレベルに戻したいと思っています。それ以上になるかどうかは、まだ未知の部分ですが、期待しています。
野田耳鼻咽喉科
兵庫県宝塚市南口2丁目5-30第3バイオレットビル1F
TEL: 0797-73-1233
URL: http://www1.mediqube.com/nodaent/usr/pc/index.php
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